教室での禁止事項は、
本当に危ないこと、
そして、
人の嫌がること。
これをやったら、もしくはやる前に止めます。
でも、それ以外は基本的にダメなことはありません。
危ないことというのは、子どもたちにとっては魅力的なことであったりもします。
“危ないからダメ”というのは簡単です。
でも、規制が多すぎると子どもの自主性は育ちません。
なので、こちら側の工夫が必要なのです…。
例えば、
教室では、木でできた球を転がすこともあります。
直径4センチの木の球は投げると危ないです。(写真は小さなビーズですが…)
でも、小さな子たちは“投げてみたい”という気持ちがあります。
さすがに、小学生で投げている子は見たことがありません。
なぜか?
小学生は、木の球を投げたら危ないということが予想できるからです。
でも、この世に生まれてまだ何年もたっていない子にとって、
そんなことは予想できません。
だから、
純粋に“投げてみたい”と思うのです。
ちなみに、なんとなく予想できるようになっても、
“投げたい”欲求のほうが強ければ投げます。
木の球を人に向かって投げたら危険です。
窓や物があるところも危険です。
でも、
誰もいないところに向かって投げることは危険ではありません。
だから、そういう環境を設定して、
子どもの“やりたい”を満たしていきます。
親子クラスは特に、
子どもの欲求を満たすことに全力を注ぎます。
なので、作品をつくることを目的にはしません。
今のその子の心を満たすことを目的としているので、
作品という目に見える“結果”よりも、
どんなことを経験したか、という“経過”を大切にしています。
“満たされる”感覚は、“自信”へとつながっていきます。
だからこそ、小さなうちは“満たされる”ことをたくさんやるべきなのです。
そうやって育った子は心が安定します。
心が安定した子は、間違いなく育てやすい。
そんな特典ももれなくついてきます 笑
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