我が家の次女は絵の具が苦手でした。
少し触ってみて…
調子に乗った母に絵の具をつけられ…
号泣。
そんな次女は、姉が絵の具で遊んでいる横で、
色水遊びにはまっていました。
1歳半くらいの頃です。
このくらいの年齢の子で、水が好きな子はかなり多いです。
よって色水遊びも大好き。
うちの子もそうでした。
筆で混ぜてみたり、色水と色水を合わせたり…。
そんなふうに、色水遊びを繰り返していました。
最初は色水自体で遊んでいたのですが、
次第に色水を塗るという行動に変わってきました。
そんなある日。
長女と段ボールに色塗りをしていたのですが、
なんと次女が普通に色塗りをはじめたのです!
「何?私最初からできるわよ」 と言っているかのような表情で。
しかも、手に絵の具がついてもお構いなし。
子どもって、やりたいと思ったことはやりきらないと次に進まないんです。
ちゃんとその子の中で流れというか、秩序みたいなものが存在します。
その流れを、大人が無理矢理変えてはいけないと思うんです。
例えば、作品をつくっていて、
絵の具で塗るという工程を私が用意していたとします。
塗るという行為は、
絵の具のチューブから絵の具を出し、
筆に絵の具をつけ、
作品に色をつけ、
筆を洗う
これのくり返しです。
初めて、もしくはあまり絵の具に触れていない子どもが心を奪われるのが…
絵の具をチューブから出す
絵の具がついた筆を水で洗う(色水ができる)
色と色をひたすら混ぜる
この3つがトップ3。
絵の具をチューブから出して作品につけていく。(筆で塗りません)
筆に絵の具をつけてそのままバケツへ。(作品はぬりません)
ひたすら、色々な色を混ぜ続ける。(作品に塗ってみたら?という問いかけはほとんどスルーされます)
こんなことが楽しいのです。
大人は作品をつくることにとらわれがちです。
でも、一番大切なのは、“やりたい”という子どもの気持ち。
そこに寄り添ってあげなければ、その子の好奇心や探究心は失われてしまいます。
なので、教室ではその子の“やりたい”に寄り添っていきます。
日常では触れることの少ない素材にあふれた教室は、ワクワクの宝箱のよう。
その中で、子ども自身が“やりたい”“面白い”を発見していきます。
そして、それを心ゆくまで探求していく…
その積み重ねが、子どもの成長の土台となるのです。
親子クラスは特に、
何か制作をしに教室に行く
というよりも、
素材に触れ、遊び、
じっくりゆっくりお子さんの好奇心や探究心を満たすために来て欲しいと思います。
また、
お母さん自身が、
子どもの力を信じて見守ること、
子どもの“面白い”に共感することができるので、
親子の信頼関係をより深いものにしていくことができますよ^^
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