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ないものを創造する力を育てる

先週、幼児クラスは“くるま”作り!

まずは直方体の箱にタイヤをつけます。

それだけでも、もう“くるま”なのですが、

そこに木端を貼って自分だけの“くるま”をつくります。 私が、「こんなふうに、おっきいくるまにしようかなぁ」といって 木端をつんでいくと 「そんな車ないよ!」 という声。 そう、そんな車なんて見たことありません。 でも、見たこともない車を想像し、つくることができる それが創造力です。

子どもたちは、もともと素晴らしい感性と創造力を持っています。 そしてそれを伸ばしていけるかどうかは、大人の関わり方がとても大切になってきます。 そのうちのひとつが正解を示さないことです。 クノスペでは、道具の使い方の説明はしますが、 私が作った“お手本”を見せることは幼児クラスではほぼありません。 “自由に表現する”ことに慣れていない子は “これでいいの?”と頻繁に聞いてくることもあります。 いつも正解を示されているから、 “自由にしていいよ”と言われてもどうしたらいいのかわからない… そんなときも、わからないなりに手を動かしてみます。 その中で少しずつ、“楽しい”“面白い”“出来た!”を経験していきます。 最初は30分も集中できなかったり “もういい”と終わりにしたり(やりきった!ではなく、面倒くさくなってという感じ) そんなこともあります。 でも、クノスペを開室してから1年が経ち、 同時に1年以上通っている子も増えてきている中で 確実に、自由に表現することの面白さを感じ 生き生きと伸び伸びと 制作する姿を見ることができています。

そして、そんなときの集中力はものすごいです。 まさに一心不乱につくる!といった感じ。 そうして作り上げる作品も、生き生きとしてパワーが溢れています。

子どもたちのその素晴らしい感性を、 大人のつまらない感性でつみとらないで欲しい。 お手本通りの物をつくったり、 本物そっくりの絵を描いたりしなくていい。 自由に表現することの楽しさを味わい、 ないものを創造する面白さを感じてほしい。 


クノスペはそう願っています。

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